こんにちは、”あまぎり”です。
今回は、「独学の地図」をレビューします。いま世の中ではリスキリングが盛んに言われていますが、学生・新社会人とは違う今の状況で、何を学ぶのか?どう学ぶのか?どのような心構えで学ぶのか?というところが書かれていますので、社会人として自分自身をアップデートしていくために一読の価値はあると思います。
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本の紹介
- タイトル:独学の地図
- 著者: 荒木 博行
- 発売日: 2023/3/24
- Audible再生時間: 5h21m
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レビュー
本書のタイトルである”独学の地図”という言葉は、本文中では”独学の地図”とともに”ラーニングパレット”という表現も使われています。パレットとは、皆さんも小学校で使った絵具を混ぜ合わせる道具のことです。つまり、ラーニングパレットとは、自分の中にどのような基本色を置く(学ぶ)のか、そして基本色同士を混ぜ合わせて、どのような新しい色を作るのか、というところを整理するというところにあります。
このラーニングパレットは、十人十色なので、誰一人として同じものは無いことになります。これを自分自身が学んだ通り道として、独学の地図・ラーニングパレットをきちんと整理しておくことで、今後何を学んでいくのかの道しるべ・ヒントにつながっていきます。
考え方としては”道”の考え方に近いと思います。自分の通ったところに”道”ができる。
最初から完璧な”地図”を作ることは難しいですが、自分自身が通った”道”から今までの通り道の”地図”を作成することで、このあと進むべき”道”や”方向”を示す目印になるといったところでしょうか。
学ぶための心構えについては、リスキリングに翻弄させる現在、もっとも必要なところだと思いました。学生時代は、学ぶ内容が決まっていて、ある意味で強制的に学ばされていたわけですが、いま世間で言われているリスキリングはこれと同じで強制的に学ばされている状況に近いと思います。いわゆる、受動的(受け身)な学びですね。
これに対して、本来の学びとは、主体的な学び。日頃の些細な疑問に対して調べるところから始まる、そういうものが本来の学びであるということです。つまり、リスキリングに必要な心構えとは、主体的に学ぶということになります。
実際、受動的な学びでは、例えば学校や会社の研修などでは、居眠りしている人もいるかと思います。それに対し主体的な学びでは、きっかけは自分自身の疑問・興味がトリガーになっているので、退屈や居眠りなどは無いですね。ちょうど、未就学児や小学校低学年くらいの子供は、まさにこの状態であり、学ぶことが楽しいという状況です。学習の成果についても、受動的な学びよりも、主体的な学びのほうが良い結果に繋がりやすいことが証明されているようです。
本書ではこれ以降、独学にために必要な能力として、自分自身を客観視する力や、表現する力など様々な説明もありましたが、まずは心構えが最も重要であると感じました。
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まとめ
今回は、「荒木博行」さんの「独学の地図」をレビューさせていただきました。
なかなかボリュームがあり、Audibleだけでは理解しきれないところがありましたが、学びのための心構えとして最も重要な主体的に学ぶことを改めて理解するだけでも十分な価値があると思いました。
リスキリングだけでなく、日頃のスキルアップに悩んでいる社会人は、一度目を通しておくと良いと思います。
”独学の地図”、よく会社などではある特定のスキルを持っている・持っていないに着目されがちですが、同じスキルを持っている人でもバックグラウンドの違い、周辺知識の違いなどがありますので、まさに”ラーニングパレット”に差がある状態だと思います。
これを理解した上で、他人には無い自分自身の能力(ラーニングパレット)を構築していくことが、人生100年時代(特に定年退職以降も社会で通用するために)に必要だと感じました。
以上です。長文ありがとうございました。
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